
もっと活躍できる場があるのでは?、とふと自分のキャリアについて疑問を持つことってありますよね。
しかし、「転職なんて自分に出来るのかわからない・・・」、「変な会社に入ったら嫌だなぁ・・・」といった不安が先行して、転職活動への大きな一歩を踏み切れない人も多いと思います。
それに「他の会社に移りたい」と思っても一体何から始めれば良いのかわからない、なんてこともあるかもしれません。
そこで今回は転職活動の一連の流れについて、実体験をもとにご紹介致します。
Contents
気になる転職活動の手順
転職活動を成功させるには転職活動の流れを掴むことは欠かせないので、まずは大まかな流れを一覧にしてみました。
- 転職に興味を持つ
- エージェントに登録をする
- エージェントの担当者と会う
- 転職活動の方向性を決める
- 職務経歴書を作成する
- 求人情報を探す
- 職務経歴書の提出
- 書類の選考結果を待つ
- 書類が通った会社を受ける
- エージェントから結果を聞く
- 2次面接、役員面接へと進む
- 内定の連絡をもらう
- 入社日等をすり合わせる
- 現職に退職予告
- 現職の仕事の引継ぎをする
- 現職を退職する
- 新しい職場に入社する
場合よってもちろん順番も前後しますが、大まかな流れはこのようになります。この一連の流れを、早い人で1~2か月、じっくりと転職活動を行う人で半年~1年程度かかることがほとんど。
ここで取り上げた流れと所要期間の相場は非常に重要になるので、まずはきちんと押さえたいですね。
新天地探しのためにやるべき準備とは?
転職活動をしてみよう!と決めたらまずやるべきことは何なのでしょうか?
この質問の答えが分かれば、正直なところ、この項目はいりませんよね。そこでここでは転職活動に取り組む際の手順を時系列順にまとめてみました。
転職エージェントに登録
転職活動を行うにあたり、一番方法を簡単にしてくれるのが転職エージェント。エージェントの担当者の中には、色々な業界事情に精通していて、客観的な意見をくれます。
また、エージェントの担当者の方との面談を通して、いったい自分の何が一番の強みなのか、自分が本当に希望する環境はどんなものなのか、といった転職活動の方針も整理されます。
これらが整理されればあなたに合う職場と合わない職場が良く分かります。
しかも個人レベルにはオープンしていない求人案件を持っているケースもあります。これらを考えると転職エージェントを使わない手はないと思います。
職務経歴書の準備
自分の今までの経験を整理してみましょう。自分の仕事について改めて振り返るとても良い機会でもあります。
特に自分が担当したプロジェクトの功績や、お客様に喜ばれたエピソードといった自分の強みに結びつけられるは次々と文章にしてみましょう。どんな些細なことでもやらない手はありません。
自分が力を入れて取り組んだ事なら、どんどん言葉で表現していきます。そうすることで、自然と自分の強みが可視化されてくるはずです。
職務経歴書は、早く準備して、再考に再考を重ねることでどんどん洗練されてきますので、転職活動を決めたら早い段階で取り組むことをおすすめします。
色々な求人情報を調べる
転職エージェントに登録する前でも、一部の求人は誰でも見ることが出来ます。まずは楽な気持ちで色々な求人を見ながら自分が働く姿を想像することも転職活動を楽しくする要素のひとつ。
現在の職業とは無縁の業界でも、職種によっては採用される可能性もあります。このことを考えるとよっぽどの特殊な職種を希望するのではなのでしたら幅広い業界の求人を見た方が転職活動のチャンスは格段に広がると言えます。
不満だったことを整理しておく
転職活動を始めようと思う人には、まずはこれが一番簡単かもしれません。現職の不満要素を2つか3つに厳選してみてください。
これを行うことで、何に重点をおいて転職活動を行うべきなのかが見えてきます。そしてこれを行う際に大切な事は、不満な点と正当な理由をセットにすること。
例えば、「給料が安く感じる+周りの社員よりも毎日3時間も長く働いている」、「上司や仲間との関係が悪い+自分のペースで仕事を行うことに向いている」、「仕事内容そのものが退屈+常に変化を求める性格だから」、という具合に、です。
正当な理由があるから環境を変えたいと思っている、ことは転職市場においては非常に重要になります。当たり前かもしれませんが、ただの文句だけを言っている人は、誰も採用したくないからです。
現職の環境を振り返ってみる
前述のように気楽に求人情報を見ていても、いまいち魅力的な求人が見つからない場合もあります。その時は、今の環境は意外に恵まれてるのかも?と思えるかもしれません。
不満な点をあげても、それがただの一時的な事象や、そこまで重大な問題ではなかったとしたら、転職活動に踏み出すまでにはまだ少し時期が早いのかもしれません。
現職を振り返った上で、やっぱり転職活動をしよう!と思った方は、今の会社の退職時の手続きをしっかり確認しておいてください。
円満退社のために、いつ退職予告をしたら良いのか、有給は消化できるのか、十分な引継ぎ期間が取れそうか、といったことに関しては頭に入れておいた方が良いでしょう。
転職活動を成功させるコツとは?
今の会社からの転職を希望しているあなたは転職活動を成功させるコツが気になりますよね。実はこの転職活動を成功させるコツとして代表的なものとしては、「ご縁とタイミングを待つ事」があげられます。
就職活動、転職活動を経験した人なら多くの人がこう感じているのではないでしょうか。
どんなにがむしゃらに面接を受けても上手くいかない事もあれば、思わぬ会社から熱烈なアプローチを受けて、そのままトントン拍子で入社、なんて事も実際にあります。
はっきり言って求職者と会社の出会いも、結局は人と人との出会いです。
恋人と出会うように、会社との出会いもご縁とタイミングなのです。少しの期間、出会いが上手くいかなくても、きっと自分に合った会社が見つかる時が来る事を信じて、気長に待つ事も必要です。
それでも、「すぐに決まらなくて焦る!」「こんなの続けていけない!」という人は、相談できる人を持つようにしましょう。転職活動中は自分の考えも偏りがちだったりする為、冷静に話を聞いてくれる人を周りに作ることも大切です。
友人、恋人、先輩後輩、はたまた両親も良い相談相手になったりしますので、どんどん相談しましょう。
気軽に色々な人に相談をすることであなたの転職の軸が出来上がったり、友人・知人経由で思わぬ転職先の候補の名前が出てくるかもしれません。
また、転職活動に成功するためにはなかなか新天地探しが上手くいかない人に当てはまる特徴を知り、それとは逆のことを行うことが不可欠です。この転職活動が上手くいかない主な原因については以下のページで取り上げているので、要チェックです。
景気が良い今は絶好の機会
今は日本全体が景気が良いので、求人情報も多く、転職にもってこいなのでやるなら今が一番、だということをご記載願えないでしょうか?
昨今の日本の統計によると、バブル期並みの完全失業率を記録=働き手への需要が高い=つまり人材不足、という実態があります。
また完全失業率に反比例の関係にある有効求人倍率も8年連続で上昇しており、企業がいかに人材を欲しているのかがわかります。
さらにこれからの日本は、外国人顧客への対応や多言語化、販売チャネルの多様化、インフラ開発等、日本全体がガラリと変わろうとしている変遷の最中にあります。
そういった時代にはもちろん色々な人材へのニーズが高まり、転職市場も活性化しているのです。不景気で日本全体が消費を控えていた時代よりも、今は転職においてはチャンスの時期と言えます。
この点を考えると、今の職場を辞めることを前提に転職活動に取り組むのでしたらこのチャンスを逃す手はありません。
転職希望者が良く抱く疑問と悩みに対する解決策
ここまでの内容で転職活動の準備や現職から新天地に移る際の手順について簡単にご紹介しました。
しかし、その一方で転職を希望している求職者のお悩みに関しては特に取り上げてきませんでした。そこでここからは転職を希望する人の多くが潜在的・顕在的に抱えている疑問を一覧にしてみました。
新天地探しは今の会社にバレないの?
自分がSNSに書き込んだりしない限りは、バレる可能性は低いと思います。転職エージェントも、その部分への配慮は十分にしてくれますし、相談をしておけば、関連企業や取引先を転職先の候補から外してくれる場合もあります。
在職中と退職後のどっちの方が有利?
原則としては現職に在職している間に行ったほうが望ましいです。
その理由は退職をすると収入が止まるからです。こうなると家賃や生活費の負担がある人なら、退職後すぐに新しい職場を見つけなければ、無職期間中も心休まる暇がありません。
それに目先のお金に困ると、早く仕事を見つけたい事に焦り、熟考できずに決めざるを得なかった、ということにもなりかねません。
十分に貯蓄があったり実家暮らしで、無職期間も耐えうるだけの環境があるならば、一旦心と体を休めて、休養期間を作るのも良いかもしれませんが、現職にいる間に少しは準備をしておきたいものです。
ちなみに、現職にいる間に行うべき準備や現職で働きながら新天地を探すコツについては以下のページでまとめております。
職歴のブランクって大丈夫なの?
職歴にブランクがあるとマイナスになると感じてしまうかもしれませんが、そのブランクにも理由があればマイナスにはなりません。
在職中には出来なかった勉強をしたかった、在職中にはなかなか会えない人と過ごす時間にしたかった、まとまった時間で海外に行き新たな価値観を得たかった、といったように空白期間に意志と意味が感じられればブランクもマイナスにはなりません。
決して「やりたい事が見つからなかった」というネガティブな捉え方はせず、「やりたい事をじっくり探すために自分にとっては必要な時間だった」とポジティブに捉えましょう。
どのタイミングで現職に報告すべき?
現職に転職を伝えるタイミングは、新しい会社に内定し、具体的な入社日が決まってからの方が安心。
なぜなら、内定が決まる前に転職の旨を伝えてしまうと今の会社で飼い殺し状態になってしまう恐れがあるからです。
この点を考えると、内定が出る前は転職の意思表示は一切行わず、目の前の仕事に全力で向き合っているふりをするのが無難。
ただし、円満に退職をするために、現職の会社の退職予告期間もしっかりと守ることが重要になるので、就業規則等に書かれている退職の意思表示の期間はきちんとチェックしたいですね。
ちなみに、民放の627条2項によると退職届を出せば14日後には雇用契約を解消できるので、本気で辞めたければこの法律を盾に14日前に会社の離職の意を伝えれば退職することができます。
新天地探しに要する期間はどれくらい?
転職活動に要する期間は人それぞれです。1~2ヶ月であっという間に見つける人もいれば、半年以上の長丁場の末理想の会社を見つける人もいます。
前述の通り、転職先との出会いはご縁とタイミングなので、一概に早く決まったから良い、というわけではありません。あまり比較せずに決めた結果、条件が下がることになってしまうケースもあります。
逆に半年以上の転職活動を続けていく間に、現職で新しいプロジェクトを任されて仕事が面白くなり、転職活動をやめて会社に残ることにした、という事もあり、その人のキャリアにおいてはプラスに働いたという事もあります。
人と比べず、焦らず、自分にとってのご縁とタイミングをじっくりと待つことに、期間は関係ないと捉えるべきだと思います。
スキルや資格がなくても働きぐ口はあるの?
就業経験が浅い場合は、自分のスキルに自信がないかもしれません。
ですが、そもそもスキルを誇れる資格を持っている人は、そんなに多くはないのです。それに明らかな専門性のある仕事ではなければ、チームワークが問われるので能力よりも人間性が転職の面接では重視されます。
この点を考えると人に語れるスキルや資格が無くても、自分の熱意や誠実性をもって伝えられれば、資格にも勝る人間性の高さを訴える事が出来ます。
転職すると年収は上がるの、下がるの?
転職市場においては、給与も交渉項目の一つになりますが、現職において明らかな功績があれば、ある程度の給与交渉も可能になります。
ですが、全くの他業界、他職種であれば、採用側の求めるレベルであることが必須となる為、提示額された額での承諾が基本になります。この点を考えると転職活動では年収が下がることは十分にあり得るのです。
この「年収が下がる・・・」ということを聞くと嫌に思うかもしれませんが、年収が下がるケースの転職でも、それだけの価値がある場合もあります。
現に未経験でも採用をして育てていこうという企業に入ればあなたのスキルが上がるので、短期的に収入が下がっても生涯年収で考えるとペイが出来てしまうことが多いです。こういった企業なら目先の年収が下がっても行く価値があります。
別に現職を辞める必要はない
転職活動を始めたからと言って、絶対に転職をしなければならないわけではありません。要するに今の会社を辞めずにとりあえず始めてみる、ということもできてしまうのです。
ちなみに転職活動を始めてみて、今の職場が恵まれていることに気づき、転職活動をやめる人もいます。
それに転職をする気が無い人でも他の企業の求人を見てみることで、自分の市場価値や必要とされている職種やスキルを垣間見ることができます。
これは転職活動に取り組んだからこそ得られる気づきなのです。
こういったチャンスを見つける為にも、そのチャンスを逃さない為にも、まずは小さく転職活動を始めてみる価値は十分にあります。
ちなみに転職活動と現職の仕事の両立方法についてはこちらのページでまとめておりますので、ぜひともご活用下さいませ。